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卵は体にいい?悪い?

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2012年11月14日 PM07:13
卵を食べるとコレステロールが上がるのが心配………?

卵はコレステロールが溜まるので、心臓病のリスクが高くなることを心配して、1週間に1-2個にセーブしている人が多くいます。

(この画像はイメージです)

卵に食物性コレステロールが豊富に含まれていることは事実。アメリカ心臓病協会が1日の摂取量の目安としている300㎎に対して、1個に200㎎の食物性コレステロールが含まれるのです。

けれども、食物性コレステロールと血中コレステロールは別のものだという事実を知っている人は少ないもの。

食物性コレステロールが動物性の食べ物そのものに含まれているのに対して、血中コレステロールは肝臓で作られる、べとべとした物質なのです。

アメリカ心臓病協会によると、私たちの体のコレステロールで食物性に由来するのはわずか25%。残りは肝臓で作り出されるモノなのです。

本当に怖いのは飽和脂肪とトランス脂肪

それでは、食物性コレステロールは全体的なコレステロール値を上げるのでしょうか?答えはイエス。ただし、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪や飽和脂肪の方が、卵の食物性コレステロールよりも遙かに大きな影響を及ぼすのです。卵1個に含まれる飽和脂肪はわずか2グラムなのです。

専門誌Journal of the American Medical Associationに掲載された、14年間にわたって、医療関係者の食生活を追った大がかりな調査では、1日1個卵を食べている人で、特にコレステロール値が上昇したり、心臓血管系の病気にかかるというリスクは報告されませんでした。

さて、卵の安全度が分かったところで、卵が脳にもよい食品であることは知っていましたか?卵は脳の信号伝達に働きかけるコリンという物質も豊富なのです。

コレステロールに関する知識が一般の人に広がるにつれて、誤解を受けてきた卵の栄養。見直してみませんか?

▼外部リンク

The Jerusalem Post ; Healthy Eating: True or false? Find out the real story
http://www.jpost.com/Health/Article.aspx?id=221993

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