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ロシュ社.「Avastin」が白金製剤感受性の再発卵巣がんに 対する治療薬として欧州で承認されたと発表

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2012年11月05日 PM06:13
初めての生物学的製剤

スイスのバーゼルに本社を置く世界的ヘルスケア企業のロシュ社は、白金製剤感受性の初回再発卵巣がんに対する「Avastin(bevacizumab)」と化学療法(carboplatinおよびgemcitabine)の併用に関し、欧州委員会(EC)が承認したことを発表した。

「Avastin」は、すでに進行卵巣がんに対する初回化学療法(手術後の一次治療)としてECで承認されている。

(Wikiメディアより引用)

今回の適応拡大の承認は、疾患が再発した際の治療として卵巣がん患者にとって重要である。白金製剤ベースの化学療法完遂後6か月以降に再発を認めた場合は「白金製剤感受性」と呼ばれる。

今回の承認は、「Avastin」と化学療法を併用した群では化学療法群に比べ、無増悪生存期間(PFS)の統計学的に有意な延長(ハザード比0.48;p<0.0001)を認めた第3相臨床試験(OCEANS試験)の成績に基づいている。

ここ10年以上でわずかな治療方法の進展しかみられない再発卵巣がん患者にとって重要な進歩となる。

卵巣がんは、腫瘍の増殖と転移に関連する蛋白質である血管内皮増殖因子(VEGF)の濃度増加が伴っている。「Avastin」は、同因子を正確に標的とし阻害し腫瘍をコントロールする抗体医薬品。

さまざまながんで生存期間の延長

2004年に米国で進行性結腸・直腸がんに対して最初に承認された「Avastin」は、進行がんの治療に広く臨床で用いられる初めての血管新生阻害剤となった。

今日でも、Avastinはいくつかのがん腫で証明された生存期間(全生存期間および/または無増悪生存期間)の延長を通じ、引き続きがん治療に変革をもたらしている。

欧州では進行期の乳がん、大腸がん、非小細胞肺がん、腎がんおよび卵巣がん、米国では大腸がん、非小細胞肺がん、および腎がんの治療薬として承認されている。

日本における「Avastin」の効能・効果は進行期の大腸がん、非小細胞肺がんおよび乳がん。毎年合計250万人余りが死亡する多くの進行がんの治療に臨床で用いることができる唯一の血管新生阻害剤である。

▼外部リンク

中外製薬株式会社ニュースリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/

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