医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 肺の難病の鍵握るタンパク質発見 治療薬開発に光

肺の難病の鍵握るタンパク質発見 治療薬開発に光

読了時間:約 47秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年10月14日 PM08:00
特発性肺線維症の発症の原因タンパク質解明

呼吸器の難病である「特発性肺線維症」の発症に、特定のタンパク質の量の低下が関わっていることを大阪大などのチームが発見した。

大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫アレルギー内科の武田吉人助教と辻野和之医師らの研究グループが解明し、米医学誌に発表。「テトラスパニンCD151」というタンパク質の欠損・低下が同症を引き起こすことを突き止めた。同CD151を産生できないマウスの解析が発見につながったという。

(この画像はイメージです)

美空ひばりも冒された難病“

チームによると、特発性肺線維症は難病の特発性間質性肺炎の一種。せきや息切れなどの症状で発症し、数年で急激に悪化。炎症などにより肺が硬くなって破壊され、呼吸不全などで死亡することもある。推定患者は国内で1万数千人とされる。

武田助教によると、この発見により、今後原因の解明や新しい治療薬の開発につながるという。

▼外部リンク

肺難病の鍵になる物質発見 治療薬開発に、大阪大 – 47NEWS -
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012100601001458.html

大阪大学大学院医学系研究科・医学部
http://www.med.osaka-u.ac.jp/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 子の食物アレルギーは親の育児ストレスを増加させる-成育医療センター
  • 認知症のリスク、歯の喪失だけでなく咀嚼困難・口腔乾燥でも上昇-東北大
  • AI合成画像による高精度な「網膜疾患」の画像診断トレーニング法を開発-広島大ほか
  • 腹部鏡視下手術の合併症「皮下気腫」、発生率・危険因子を特定-兵庫医大
  • 自閉スペクトラム症モデルのKmt2c変異マウス、LSD1阻害剤で一部回復-理研ほか