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    南相馬市 自らも癌。命を懸けて患者を助ける産婦人科医の最後の依頼

    読了時間:約 3分3秒  2012年08月30日 PM01:00
    南相馬市のある産婦人科医の戦い

    医療法人誠愛会・原町中央産婦人科医院の理事長である高橋亨平さんは自らが癌と闘いながらも毎日多いときは100人以上、少ない時でも70人は下らないという多くの患者の治療を続けている。

    高橋さん自身は7月25日から毎日放射線治療のために通院している。

    午前中、自分の医院の外来診療を終えたあと、車で福島医科大学放射線治療科まで急ぎ、放射線治療をする。

    その後はまた医院へとんぼがえりし、午後4時から6時まで再び患者たちの診療にあたる。

    南相馬市という東日本大震災で甚大な被害を受け、いまだに原発の恐怖から抜けることのできないこの地域で彼が命をかけて戦う理由はいったいどこにあるのだろうか?

    高橋さんは言う。

    この地域に生まれてくる子供達は、賢く生きるならば絶対に安全であり、危険だと大騒ぎしている馬鹿者どもから守ってやらなければならない。

    高橋さんのこの戦いは自分のためではなかった。この地域でこれから生まれまた育っていく次の世代へと笑い声と希望にあふれた未来を託すために今自分にできる精一杯のことをしているのだ。

    自分の治療を続けながら、患者と向き合っていくことは生半可な決意や根性で達成できることでは決してない。

    南相馬市は原発事故の後、分娩できる施設がこの医院以外になかった。

    しかし、今年の4月から新しく分娩ができる病院が2つ与えられ、彼は自分の役目はもう終わり、自身の治療に集中できるのではないかとも考えた。

    彼をそうさせなかったのは自分を待っていてくれる、自分を必要としてくれる患者がいるからだ。

    また、困難を共にしてきた20名の職員がいるからだ。

    彼らの笑顔が高橋さんを前に進ませる原動力になっている。

    高橋ドクターの最後の願い

    高橋さんは全国のドクターたちにこんなお願いをしている。

    こんな診療所ですが、勤務していただける勇気あるドクターを募集します。分娩は止めて、ももう大丈夫だし、婦人科、内科、消化器科、循環器科、総合診療科、なに科でも結構です。広く学ぼうとする意思と実践があれば充分です

    産婦人科医でありながら、全人的医療を掲げて現在まで幅広く治療を行い、多くの人の信頼を勝ち取ってきた高橋ドクターの最後の願いが聞き届けられ、彼のバトンを受け継ぐ医師が現れることを心から願いたい。

    連絡先は0244-24-3355。

    忙しい時間帯は対応できないこともある。

    【編集部追記】 医師は2013年1月22日永眠されました。お悔やみ申し上げます。
    被災地の医療を守った高橋亨平氏が死去-南相馬市- 

    ▼外部リンク

    医療法人誠愛会 原町中央産婦人科医院理事長高橋亨平医師の『最後の依頼』詳細リンク
    http://www6.ocn.ne.jp/~syunran/isibosyuu.pdf

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