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夜勤や当直は心筋梗塞や脳梗塞の原因に!?カナダで調査

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2012年08月06日 PM05:00
シフト勤務者と心筋梗塞や脳梗塞との関連性が明らかに

7月26日、イギリスの医学雑誌『BMJ』に、カナダ・ウェスタンオンタリオ大学疫学・生物統計学部のManav V. Vyas氏らが、シフト勤務者と心筋梗塞や脳梗塞との関連性に関する報告書を発表した。

シフト勤務者は病気のリスクが高まる

・当直など勤務時間が不安定なシフト勤務者は、「難病の多発性硬化症や心筋梗塞や肥満」などになりやすい傾向はすでに報告されてきた。

シフト勤務者は、サーカディアンリズム(概日リズム:がいじつリズム)と呼ばれる生理活動や行動の一日周期の変動が狂わされるため、様々な病気のリスクが高まるという。

しかし、心臓や血管病との関連性に関しては、系統立った評価がなかったことから明確なリスクは不明とされてきた。

23%、5%のリスク増加

そこで Vyas氏らは今回、シフト勤務者と心筋梗塞や脳梗塞のような血管病との関連性を検討した146研究のうち34研究について解析。

シフト勤務の定義を、「夕方からの勤務、夜間勤務、交代勤務、混合型勤務、変則的勤務、不特定勤務」とし、調査の対象者は合計で201万1,935人を超えた。

解析の結果、病気との関連性が認められたのは、約1%の2万5,811人で、心筋梗塞は6,598人、心臓を養う冠状動脈の病気は1万7,359人、脳梗塞は1,854人に発症。

この結果から、日中勤務者に比べて夜勤・当直などのシフト勤務者は心筋梗塞のリスクが23%、脳梗塞リスクが5%高まることが明らかとなった。

さらに、冠状動脈は全てのシフト勤務者でリスクが上昇していたが、最もリスクが高かったのは夜間勤務者で、日中勤務者に比べて41%増という結果をみせた。なお、同病気による死亡率に関しては、シフト勤務の影響は認められなかったそうだ。

この結果からVyas氏らは、シフト勤務者への「心臓病や脳梗塞の初期症状や予防法の教育」の必要性を訴えている。

▼外部リンク

BMJ:Shift work and vascular events: systematic review and meta-analysis
http://www.bmj.com/content/345/bmj.e4800

University of Western Ontario
http://www.uwo.ca/

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