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画期的! 静脈注射で低酸素症の改善

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2012年07月06日 PM07:00
微粒子カプセルで、ウサギの血中酸素濃度改善

ハーバード大学などの専門家チームが、酸素カプセルを核にする、静脈注射が可能な、微粒子が開発し、これをウサギに用いた実験で、その効果が認められたことが米国科学振興協会で発表された。

実験に用いた試作品は、溶解液1デシリットル中で50-90mlの酸素ガスを含んでいる。多分散型粒子で、直径2-4μm。体内で血液に触れると、粒子の体積の70倍の酸素が4秒以内に放出される。

素早い効果で吸入に替わる未来の治療法に?

この微粒子を低酸素状態のウサギに静脈から投与すると、数秒以内で正常値の血中酸素濃度を示すようになった。また、点滴を休止すると血中酸素濃度は低下したため、微粒子の静脈投与によって血中酸素濃度を回復できることが立証された。

さらに、この微粒子を投与しているウサギの気管を15分間閉塞させたところ、低酸素症の度合いが有意に軽減され、対照群と比較すると、心停止や臓器損傷の発生率が低かった。

血液中に必要な気体成分を直接投与することは、短時間であれば、これまでの酸素吸入を主流とする低酸素症の治療方法に取って替わるものとなる可能性がある。ナルコーシスなどの副作用リスクも低いため、未来の治療法として注目が集まる。

▼外部リンク

Science Transnational Medicine ; Oxygen Gas–Filled Microparticles Provide Intravenous Oxygen Delivery
http://stm.sciencemag.org/content/4/140/140ra88

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