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地域で求められる「健康サポート」の具体化とは

2017年5月19日

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「健康サポート薬局」制度がスタートして半年が経ちました。日頃一般の方へのアクセスが非常に限定的なイメージがある薬局ですが、ご存知の通り、この制度では積極的な地域へのかかわり、アウトリーチが求められています。

[参考:外部リンク]医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 施行規則の一部を改正する省令の施行等について

こちらの通知の12ページに、「地域の薬剤師会と密接な連携を取り、地域の行政機関及び医師会、歯科医師会、薬剤師会等が実施又は協力する健康の保持増進その他の各種事業等へ積極的に参加すること」と記載があります。

簡単に言えば、いまも地域で行なわれている三師会の啓発イベントに協力しろってことですね。いまでもやってないことはないと思いますし、どんどん励行するべきだと思いますが、どうせなら未病の方も含め、健康な方に対する予防に資するような情報発信、もっと親しみやすい、ある意味「ゆるい」感じのイベント仕立てにしたら楽しいのではないかと思っています。

だからというわけではありませんが、近々こんなイベントに協力することになりました。

 [参考:外部リンク]薬局に行こうウィーク

薬局へ行こうと言われても、(ドラッグストアじゃなければ)お薬もらう以外に何か用事あるの?、というのが一般の方のイメージではないかと思います。そこをいい意味で裏切りたいというイベントです。6月1日から7日まで、全国の参加薬局で開催されます(参加薬局については上記Webでご確認ください)。

薬局はもともと調剤以外のことをどんどんできるところです。その利点を活かして

 

・薬剤師や栄養士による健康相談

・骨密度など各種検査機器を使った測定会

・健康食品などの試食会

・禁煙相談

 

といったド真ん中のところだけでなく

 

・ミニコンサート

・美肌カフェ 

・薬膳茶試飲会

・キッズ調剤体験会

 

といった、さきほども申し上げた「ゆるい」、親しみやすい健康啓発ができると思いますし、今回それを実践しようと思っているわけです。

少し前ですが、女性2人がウォーキングしながら

 

「若い時は自分探しだったけど、いまは健康探しよね」

「いいこと言うじゃん!」

 

と会話するCMがありました。各媒体で健康啓発の情報が溢れていることからも自明ですが、ある年代になると、いつでもどこでも健康に関することが気になってくるわけです。地域で適切な情報を発信できれば、役に立つことは間違いありません。

今回は全国の薬局の中のほんの一部の取り組みですが、これがいろいろな枠組みを越えて様々な健康イベントへ発展していくと面白いと思います。

水八寿裕
ふくろうメディカル代表
薬剤師
東京理科大学薬学部
臨床准教授
プロフィール
1968年福島県郡山市生まれ。
高校卒業後家庭の事情等で医学部を目指すも学力不足により進学を断念。2浪の末1990年東京理科大学薬学部に入学。4年次に就活を試みるもバブル崩壊の影響で就活をストップし大学院へ進学(研究室に居残りという表現が正しい)。
なんとなく有機科学の薬学研究科修士修了。バブル崩壊の影響は2年後も続いており、渋い有機化学(当時はバイオ系が流行)専攻では製薬会社研究所の就職口が見つからずMRで就活すると一発で内定。武田薬品工業(株)にて10年MRとして勤務 その後薬剤師(薬局・大学病院・診療所)人材会社を経て現職。
*ふくろうメディカル:個人事業で医療関連の著作・研修資料作成などを行っています。