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オープンソースプロジェクトで地域への浸透を

2016年12月9日

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2016年10月に行なわれた、東京都大田区での認知症講演会にて(プロジェクトチーム・ディメンティア提供) 

間が空いてしまったが、本稿ではプロジェクトチーム・ディメンティアの方々のご協力を得て、これまでの活動をまとめてご報告したい。

広報のステージは過ぎ、「ケアの啓発」で社会実装を目指す

チーム発足以来、全国で展示会や医療介護関係者(施設も含む)からの招請が相次ぎ、アプリのデモを重ねてきていた。その数は数十に登るという。「コミュニケーションロボットによる認知症対策」についての認知はある程度できたという感触があり、次の段階へ進んでいこうという合意が、昨年の12月になされた。そのためにチームが採った方策は「オープンソースプロジェクト化」という思い切ったものだった。

[外部リンク]ninninPROJECT発足につきまして

しかも啓発に向けたアプリを新たに作成した上で、それをオープンソースにするという。非営利の活動、認知症ケアの啓発に資すると判断した団体、あるいは活動に限って無料でのアプリ使用を許諾。使用許諾の内容には、活用状況をウェブで共有してもらうことまで含めることで、コミュニケーションロボットの活用事例をどんどん拡散していくことも目指している。

各地での事例が順調に蓄積

ウェブサイトでの共有がまだできていない事例もあるが、チームによると6月以来、活用の申し込みがすでに6事例ほど蓄積されているという。写真は10月に開催された、大田区での認知症講演会。認知症専門医が地域住民に認知症について語る場で、「ninninPROJECT」を搭載したPepperが会場入口に置かれた。講演前後に人だかりができ、Pepperが認知症患者を演じるというアプリに驚きと多くの発見をもたらしたようだ。

現在も主に自治体を中心にアプローチが続いているそうで、現在は単発のイベントが中心だが、もう少し腰を据えた施策にも協力していきたいとチームの関係者は語っている。なお「ninninPROJECT」の使用申請は以下より行なえる。

[外部リンク]ninninPROJECTソフトウェア使用許諾申請フォーム