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イノベーションのとるべきかたち:アプリついに発表

2016年10月4日

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マドレボニータでは、毎年事業説明やワークショップを行なうイベント「Madre Bonita DAY」を開催しています。インストラクターさんやNPO法人を支える会員さんも参加しますが、一般向けのオープンなイベントです。マドレボニータでは「ファミリースタート」をこの日に合わせリリースし、この場で初めて公開することとしました。アプリ単体の記者発表会やリリースノートの配布ではなくこのようなかたちを取ったのは、ひとつの大きな思いがあったからのようです。

MadreBobitaDAY-Presentation-frm-MsYoshioka

イベントはまず、代表の吉岡マコさんのプレゼンテーションから始まりました。マドレボニータのこれまでとこれからの展望を語るなかで、もちろん「ファミリースタート」の話にもなりました。産後女性の心身を回復するためのフィットネスプログラムや、母となった自分に向き合うための場の醸成、インストラクター養成など順調に発展しているこの団体ですが、社会を変えるにはこれでは足りないと語気を強めます。

「積み上げの成長では社会は変えられない」

社会にイノベーションをもたらすために、団体が行なっている教室の受講者を増やすだけではなく、違った方法論で社会全体へのアプローチを強めていく。当事者である妊産婦だけではなく、パートナーや雇用する会社にもどんどんアクセスしていく。「ファミリースタート」はそのためのツールのひとつであるし、これからも野心的に目標を掲げて取り組んでいくという、とても意欲的な宣言でした。この企画当初からプロジェクトの特徴として何度か取り上げている「まずはビジョンの共有」という基本スタンスを踏まえた素晴らしいプレゼンテーションで、何のためにこのアプリをリリースするのか、しっかり伝えるためにこのイベントでの発表を選んだのだなと、よく理解できました。

次に、アプリ開発のプロジェクトリーダーである理事の林理恵さんより「ファミリースタート」の具体的な説明がありました。妊娠から出産後1年のケアまでの長い時期を、パートナーや近しい人たちとともに楽しく乗り越えるため「知識とタスクの共有」が必要だとまず説明し、そのための工夫がアプリに詰め込んであります、という伝え方がされていました。具体的なアプリの機能については、この日に合わせて更新されたアプリのWebサイトをご覧いただければと思いますが、特徴的なのは林さんのプレゼンテーションでもアプリのWebサイトでも、機能の説明から始めず「ケアの必要性の啓発」からきちんと行なっており、しかもそれが端的にまとまっていることです。特にWebサイトでは視覚的にも、アイキャッチの大きな画像だけではなく、説明のための画像やイラストも多く使い、すぐに理解できるよう細やかな工夫がされています。

ファミリースタートの特大カットアウト。マドレボニータの林理事と医事監修の宗田医師がにっこり会場にはアプリのFacebookページを模した特大カットアウトが登場(笑顔の林さんと駆けつけた宗田医師)

イベントはこのほか、以前からマドレボニータの協力者であるINNO-Lab International 共同代表の井上英之さん、パートナーの有紀さんの産褥期の経験談、参加者が産後という子育てのスタート時期に必要な知識と実践の普及のために何ができるか考えるワークショップと続いていきました。今回に限らず毎回、自分たちと参加者、あるいは参加者同士が繋がり共感し合い、行動変容へのきっかけが残せるようにイベントを組み立てているのも、この団体の哲学といえます。

グラフィックカタリスト小針美紀さんのグラフィックレコードマドレボニータのイベントでは定番となったグラフィックレコーディング。イベント全編にわたるまとめがオンタイムでなされていた

「ファミリースタート」のプロモーションは11月から本格化し、複数のイベントで紹介されていく予定です。