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学術大会での危機管理。質問者のマナーの悪さをどうするか?

2015年12月1日

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日本薬剤師会学術大会について独断と偏見での密着レポート(1)

全国から約7,000名の薬剤師が集まる年に1回の1大イベント。今年は地方開催の年に当たり、場所は鹿児島でした。通常は10月の連休が開催日なのですが、鹿児島開催は台風の影響を考え11月の連休に1か月遅らせての実施となりました。そこで若干問題が発生したのは、病院薬剤師がメインで参加する医療薬学会の年会(横浜)と日程がバッティングしてしまったんですね。掛け持ちで参加になってしまった方もいらっしゃるようでした。
企業出展やポスター発表のお手伝いもあったので、講演や他者のポスターの閲覧などの時間が非常に少なくピンポイントで紹介できればと思います。

11月22日 分科会7
「災害時医療と薬剤師~災害及び救急等、命をつなぐ医療現場で薬局・薬剤師が貢献できることは何か?~」

災害時チーム医療で求められる薬剤師像について~医師の立場からの提言~
小井土 雄一(国立病院機構 災害医療センター 臨床研究部・厚労省DMAT事務局)

救急薬学の視点から災害時における薬剤師の職能を考える
名倉 弘哲(岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 救急薬学分野)

災害時に必要な薬剤師の心得について~被災地の薬剤師からの提言~
丹野 佳郎(石巻薬剤師会)

以上3名のパネラーによる災害時での薬剤師の活躍の紹介がありました。

すべての演者の話を乱暴ですがまとめますと

  1. 被災地での薬剤師の活躍ぶり・安心感は現地に行ったことのある医師は強く感じているし、今も続いている。(小井土先生)
  2. 限られた医療資源の中で的確な判断が出来る薬剤師を育てたい(名倉先生)
  3. 当時あまり語られなかった部分を振り返って。被災地でのマナー違反の医療者の存在はあった。指揮下にあっても勝手な行動をしてリーダーを困らせた支援者もいる。もっと災害に関心をもって、平時からの備えをお願いしたい。(丹野先生)


マナー違反といえば質問者のマナー違反というのもありましたね。写真のように沖縄の仲地さんはポイントを押さえた行政薬剤師からの視点でご質問をされましたが、そのほか意味不明な感想を述べたり、2つ以上の質問を一度にしようとしたりして場の空気を乱した方もいます。ちょっと残念な話ですね。今更ながら学会・講演会のマナーをここで紹介します。

○質問は必ず所属や名前を名乗る
○質問は1人1つで簡潔に
○答えて頂いた講師にありがとうございました。の一言と講演後の名刺交換

大きな会場での質問は勇気ある行動で称賛に値しますが、逆効果もあるのでちょっと注意したほうが良いですね。そういう人を見かけたら立場や身分を越えてでも正しい行動を教えてあげてください。経験のない方には理解しづらいかもしれませんが、大勢の方の前で演壇に登ったり何か喋ったり答えたりというのは、本当にそれだけで精神的にも体力的にもキツいので、優しく接していただけると助かるのです(笑)

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ポスター会場(鴨池ドーム)にて

分科会7終了後、大急ぎでタクシー移動してポスター会場にて示説を行いました。

 

P380 お薬手帳の普及を目的としたカレンダーの作成とその評価

     ○田中秀和 若林進 水八寿裕

 

筆頭演者の田中秀和さん(写真左)が翌日の飛行機の関係で朝一番の新幹線にて福岡へ向かわねばならないということなので、事務局に無理をお願いして示説時間帯を23日ではなく22日に変更していただきました。ところがその時間帯はお薬手帳の口頭発表の時間とバッティング。急きょ私が代行することに・・・。お陰様で皆さん好意的にポスターを見に来ていただき(人気者の田中さんに会いに来るという表現が正しい)まして、お礼の一環として新作の来年のお薬カレンダーを1部ずつ喜んでお持ち帰りいただきました。

こういう場では、普段ネット上でやりとりはあってもリアルでお会いしたことのない方との名刺交換が可能なので、有効活用したいですね。

(次回に続きます)

水八寿裕
ふくろうメディカル代表
薬剤師
東京理科大学薬学部
臨床准教授
プロフィール
1968年福島県郡山市生まれ。
高校卒業後家庭の事情等で医学部を目指すも学力不足により進学を断念。2浪の末1990年東京理科大学薬学部に入学。4年次に就活を試みるもバブル崩壊の影響で就活をストップし大学院へ進学(研究室に居残りという表現が正しい)。
なんとなく有機科学の薬学研究科修士修了。バブル崩壊の影響は2年後も続いており、渋い有機化学(当時はバイオ系が流行)専攻では製薬会社研究所の就職口が見つからずMRで就活すると一発で内定。武田薬品工業(株)にて10年MRとして勤務 その後薬剤師(薬局・大学病院・診療所)人材会社を経て現職。
*ふくろうメディカル:個人事業で医療関連の著作・研修資料作成などを行っています。