医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

医心の言の葉:2013

2013年12月30日

このエントリーをはてなブックマークに追加

2013年もあとわずかとなりました。
日頃、あまり語られることのない医療者の皆さんの想いを発信する場として起ち上がった『医心』も、開設1年半を迎えています。今年に入り新しいコラムニストの方も迎え、のべ36本のエントリーを掲載させていただきました。今回は2013年を締めくくる記事として、今年コラムニストの方々が残した印象に残る言葉を採録致します。

===========================

高齢者に対する栄養ケアの目指すものは、単なる「延命」ではありません。
最期まで「食べる」機能を守ることで、一人の人間として
尊厳ある人生を送ることができるようサポートしていくことだと考えます。

「低栄養」にいかに立ち向かうか(4/完) より

生活本位の終末期医療・在宅での看取りが実現するために必要なもの。
それは、医師も患者も家族も、安易に医療に逃げず、
正面から運命を受け止める覚悟を持つことだと思います。
「残された、いま」を生きる より

佐々木 淳
医療法人社団 悠翔会 理事長・診療部長

===========================

単なる数字の集合体、研究データだけではプロは納得しません。
反論に耐えられる、データではない真の検証結果こそが力であり、
それを得ている薬だからこそ競争力を持ち市場の中で勝ち残り、
医療関係者、患者さんの支持を得るのです。
『ディオバン』の件で思うこと(後編) より

医療者の中で、薬剤師の仕事は、飛行機の世界で例えれば整備士のようなものです。
彼らは安全に飛行機が飛ばせるよう、乗客から見えないところで地道に整備作業をしておられますが、
私たちも彼らのように、患者さんや家族の方から見えないところで、
処方箋やお薬手帳から得られる薬歴をつぶさに見て、医療安全を守っているのです。

現場のいち薬剤師から、メッセージ より

「リスクがありますよ」と伝えることは、責任逃れのためにすることではありません。
その「正しい事実」を理解していただくことで、患者さんも自身の医療に参加し、
真剣に自分自身と向き合い、治療効果を高める狙いもあります。
そして何よりも患者さんに、私たちも裏表なく誠実に向き合っていることをお伝えすることこそが、
治療全体にとって大事だと考えるべきではないでしょうか。

いわゆる「イレッサ訴訟」がもたらしたもの より

水 八寿裕
薬剤師/ふくろうメディカル代表

===========================

妊娠や、健康な赤ちゃんを産むこと、
健やかに育つ環境を整えてあげることの困難さ、貴重さ、かけがえのなさ。
そして子どもを育て次代をつくることが、社会に持続性という無上の価値をもたらすこと。
論を待たない普遍的な価値です。

子どもを持つということ(5) そもそも、子どもを持つなと言う社会 より

どのような制度も、それを使う人の意識が間違っていれば役に立ちません。
子どもを持つということ(5) そもそも、子どもを持つなと言う社会 より

人が生を受けて、歳をとって、死んでいく。
その、当たり前のことが当たり前の知識として今の日本の若い人に伝わっていないことに、
未来の日本、将来の日本の行く末が心配になります。

子どもを持つということ(6)「性(セックス)教育」ではなく より

宗田 聡
産婦人科医/医療プロデューサー

===========================

亡くなった方々が看護師に託してくれた経験を、
いかに的確に必要としている方々に伝えるか。

医療における「備えあれば憂いなし」とは より

残された時間の差こそあれ、限りある時間であることは、
がん患者さんも私たちも同じではありませんか。
「平凡な」日常 より

賢見 卓也
看護師/株式会社トロップス 代表取締役

===========================

何よりも、患者さんや家族からの「ありがとうございました!」の一言が本当にうれしいです。
この一言で、瀕死の状態で来られて夜中に緊急手術をしたことも、
寝ずにベッドの横で悩み、祈るような気持ちで治療にあたったことも、
大変だったことの全てが吹っ飛びます。

心臓外科の魅力

私たち医師も、医師である前に生活者であり労働者です。
そういう意味で、家族を大切に想い、困っている人のことを思いやる余裕を持てる環境にいることも、
国民の皆さまによりよい医療を提供するための大きな要素とも言えます。

仕事の「勘」 より

立石 実
東京女子医科大学 心臓血管外科

===========================