医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

ダイエットに、パラダイムシフトが起きている

2012年7月5日

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

今、「おやじダイエット部の奇跡」という単行本が売れています。
サブタイトルは、『「糖質制限」で平均22kg減を叩き出した中年男たちの物語 』。
この「糖質制限」という言葉が、これからのダイエットにとってキーワードになりつつあります。

糖尿病の治療として食事制限がありますが、実は、従来ずっと信じられていた「カロリー」神話というものが崩れ始めています。
最近の糖尿病やその周辺の疾患のメカニズムの解明で、カロリーだけ減らせばいいのではないことがわかってきたのです。
詳しい事は専門におまかせするとして、簡単に言えば、食べてすぐに血糖値があがるような食物をできるだけ避けるということです。
炭水化物を主にする糖質の制限だけで話すにはちょっと無理があるのですが、一方で単に脂っこいものを避けて、総カロリーを減らせばいいものではないということです。
いわゆる食事療法が強いる制限から比べると、かなり普通の食事が楽しめるということでも、話題になっているようです。

とはいうものの、人間は自分が昔学んで来た事を簡単には否定できない悲しい性があるもので…ここ数年いろいろな所で、この「糖質制限」については議論になってきました。
今年になってようやく、日本病態栄養学会や日本糖尿病学会など専門家の学会でも糖質制限食が取り上げられるようになり、一般の方達だけでなく専門の医師たちも広く認知されるようになってきました。

実は、私も以前は90kg近くまでストレスで太ってしまったのですが、自分流の糖質制限をおこないまして、一番痩せた時は72kgまで減量できました。その後、またプライベートでいろいろあり体重も戻ったものの、最近また食事に気をつけるようにして80kgを超えないようキープしています。

この本でもいろいろな方が取り上げられてますが、いずれも共通していることは食事に気をつけることで、薬を飲まずに健康な身体を手に入れる事ができていることです!!
これって凄い事じゃないでしょうか?食事はやはり、健康における基本中の基本なんだと思います。
もちろん、これに適度な運動が加わればベストですが、私に関しては残念ながらまだ運動は十分ではない(苦笑)ので、今後の大きな課題です…

『おやじダイエット部の奇跡』

Amazonベストセラー(2012年7月4日現在)
1位 ─ 本 > 暮らし・健康・子育て > 家庭医学・健康 > 家庭療法・医学 > 糖尿病
3位 ─ 本 > 暮らし・健康・子育て > 家庭医学・健康 > 食・栄養 > 保健食・食事療法
7位 ─ 本 > 暮らし・健康・子育て > 美容・ダイエット > ダイエット > エクササイズ

photo by: o5com
宗田 聡
産婦人科医
プロフィール
茨城県出身。医師、医学博士。専門は、産婦人科医(周産期医療、出生前診断、胎児医学、遺伝医学、メンタルヘルス、医療倫理、プライマリケア、医療IT、女性医学)。日本産科婦人科学会認定医・指導医、臨床遺伝学認定医・指導医、認定産業医・スポーツ医、アメリカ人類遺伝学会(ACMG)上級会員(Fellow)
 母校の大学病院で講師として臨床医療・教育・研究に関わり、留学後に幅広い医療、特に女性の心とカラダの健康を総合的にサポートする医療を理想として、地域周産期センター長を歴任後、都内で都市型かかりつけ医のクリニックを開業。
 日英論文多数、専門書(翻訳)執筆にも定評があり、一般誌でも「Anecan」など様々な雑誌で女性の健康に関する記事を多数執筆。著書には、「産後ママの心と体をケアする本」「産後うつ病ガイドブック」「ニューイングランド周産期マニュアル第二版」など。